焦れきゅんプロポーズ~エリート同期との社内同棲事情~
テーブルについた腕を横からギュッと握って止められた。
私も腰を上げた中途半端な体勢のまま、勇希の横顔を斜めに見上げる。
「正直言う。こうやって仕事中に捕まえて、プライベートの別れ話に割く時間が勿体ないんだ。だけど簡単に納得出来る話じゃないし、ちゃんと話し合いたい。逃げる智美追い掛けるのも労力使うんだよ。智美の方だってそうだろ? 俺から逃げるの、疲れない?」
「……言ってることおかしいって思わないの? 私は勇希から『逃げてる』のに、どうしてわざわざ自分から懐に戻るようなこと……」
「俺は納得するまで追い続けるよ。そのうち智美の方が疲れ切って根負けするの、目に見えてる。それなら最初からお互い労力使わずに済む方向で考えた方が、絶対有益だと思うけど」
――腹立たしい。
認めたくないけど、そこは確かに勇希の言う通りだ。
私だって……もう少し冷静になったらちゃんと話さなきゃと思ってる。
それまでの間、こうやって毎日のように奇襲攻撃をされたら疲れる。
その上逃げようがなくてどう考えても私の方が劣勢。
いつ来るかわからない勇希にビクビクして過ごすよりは、そこにいるとわかっていて無視する方がずっと簡単なのだ。
私も腰を上げた中途半端な体勢のまま、勇希の横顔を斜めに見上げる。
「正直言う。こうやって仕事中に捕まえて、プライベートの別れ話に割く時間が勿体ないんだ。だけど簡単に納得出来る話じゃないし、ちゃんと話し合いたい。逃げる智美追い掛けるのも労力使うんだよ。智美の方だってそうだろ? 俺から逃げるの、疲れない?」
「……言ってることおかしいって思わないの? 私は勇希から『逃げてる』のに、どうしてわざわざ自分から懐に戻るようなこと……」
「俺は納得するまで追い続けるよ。そのうち智美の方が疲れ切って根負けするの、目に見えてる。それなら最初からお互い労力使わずに済む方向で考えた方が、絶対有益だと思うけど」
――腹立たしい。
認めたくないけど、そこは確かに勇希の言う通りだ。
私だって……もう少し冷静になったらちゃんと話さなきゃと思ってる。
それまでの間、こうやって毎日のように奇襲攻撃をされたら疲れる。
その上逃げようがなくてどう考えても私の方が劣勢。
いつ来るかわからない勇希にビクビクして過ごすよりは、そこにいるとわかっていて無視する方がずっと簡単なのだ。