焦れきゅんプロポーズ~エリート同期との社内同棲事情~
それ以上言い返すことなく、ただ一度、ギロッと勇希を睨みつけた。
掴まれた手を振り解くと、再び荷造りを進める。
「……どこ行くつもりだよ?」
私を止めるのは諦めたのか、勇希は突っ立ったまま腕組みして私を見下ろしていた。
「勇希に関係ない」
「関係なくないだろ」
「勇希はお仕事で毎日忙しいんだから。私の心配なんかしてる暇もないでしょ」
勇希の言葉全部の上げ足を取って、頑なに背を向ける私に、彼は小さく浅い息を吐いた。
「……じゃ、勝手にしろよ」
一言短くそう呟くと、そのまま私に背を向けて寝室から出て行ってしまう。
それを一度振り返って見送ってから、私は再び自分の手元に視線を落とした。
――なによ。
きっと、いつものことだ、とでも思ってるんだろう。
付き合ってもうすぐ丸六年。
こんな喧嘩、正直なところ最近は日常茶飯事だ。
だから勇希もここは一度引いた方がいいとわかっている。
こうやって私が出て行っても、せいぜい一週間が限界。
頃合いを見て迎えに来て連れ戻す。
今までそうやって何度も仲直りして、結局六年も一緒に居続けた。
きっと今回も同じパターンになる、と信じて疑いもしないんだろう。
掴まれた手を振り解くと、再び荷造りを進める。
「……どこ行くつもりだよ?」
私を止めるのは諦めたのか、勇希は突っ立ったまま腕組みして私を見下ろしていた。
「勇希に関係ない」
「関係なくないだろ」
「勇希はお仕事で毎日忙しいんだから。私の心配なんかしてる暇もないでしょ」
勇希の言葉全部の上げ足を取って、頑なに背を向ける私に、彼は小さく浅い息を吐いた。
「……じゃ、勝手にしろよ」
一言短くそう呟くと、そのまま私に背を向けて寝室から出て行ってしまう。
それを一度振り返って見送ってから、私は再び自分の手元に視線を落とした。
――なによ。
きっと、いつものことだ、とでも思ってるんだろう。
付き合ってもうすぐ丸六年。
こんな喧嘩、正直なところ最近は日常茶飯事だ。
だから勇希もここは一度引いた方がいいとわかっている。
こうやって私が出て行っても、せいぜい一週間が限界。
頃合いを見て迎えに来て連れ戻す。
今までそうやって何度も仲直りして、結局六年も一緒に居続けた。
きっと今回も同じパターンになる、と信じて疑いもしないんだろう。