半分のキモチ
「克巳も裕介も格好良かったな」

「あぁ」


克巳達のライブが終わり三上の言葉に素直に頷いた。


ライブの熱気は終わってからも引くことはなく、ライブ会場の前にはまだ沢山の人が居た。
なんでだろうか……
こんなにも沢山居る人の中に、宮本の姿をすぐに見付けてしまう。


中山と笑いその隣には克巳も居た。


笑っている宮本に安心しながら宮本から視線をそらし「帰るか」と三上に声をかけると、


「おぉ~来てくれてたんだ」 


後ろから裕介が声をかけてきた。
正直、何で声をかけんだよって思ったけど、裕介は何も知らない。
知り合いが居れば声をかけて当たり前だ。  

 
「どうよ?どうよ?」


ライブが終わったばかりでテンションが高いにも、まさかウザいなんて言えない。

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