半分のキモチ
帰ると言って先に保健室を出た清水の後を「待ってよ」と追いかけ隣に並んで歩いた。


今日だけは……
今だけは……
笑って清水の隣を歩いても良いよね。
この笑顔は私にだけ向けられていると、素直に喜んで良いよね。


「明日、お客さん沢山来るかな?」

「どうかな?男のメイド姿なんて見たいと思わねーけど」

「そう?あっ!あれだよ。怖いもの見たさとか!」

「怖いものって、化け物と一緒にすんなよ」

「してないよ!ってか、清水も笑ってんじゃん」

「いや、あんな姿して……可哀相だと思ってよ」

「まぁ、ちょっとは同情するけどね」


笑って清水と歩く駅までの距離。
今日だけ……
今だけ……
そう思っていても、やっぱりこの時間が少しでも長く続いて欲しいと願ってしまう。

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