半分のキモチ
「明日……」

「ん?」

「客入ると良いな」

「……うん」


だけど、現実は違う。
そう願っていても素直になんて言えないことだってある。
素直に言っちゃいけないことだってある。


駅のホームに入り二人でベンチに座り電車を待った。
肩が触れそうで、触れない距離。
清水が座る右側全部が心臓になったようにバクバクとうるさい。


「文化祭の打ち上げとかする?売上でしちゃう?ってなるとカラオケって定番のコースだよね」


無駄話をして気分をそらさないと心臓、いや体がもたない……


「カラオケで良いんじゃん。ってなるとキャストには張り切ってもらわねーとな。あっ!あの格好でビラ持たせて校内歩かせて宣伝させるか!」

「やるかな」

「やらせんだよ」


清水は楽しそうに笑っていた。


電車がゆっくりホームに止まる。
そして、ゆっくりとまた走り出す。


私の気持ちもゆっくりと進めば良い……

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