半分のキモチ
実際はそんなジンクスがあっても、別れている先輩達は何人もいる。
だから、みんなジンクスを本当に信じてるわけじゃなくて、そうあって欲しいと言う願望なんだと思う。


この学校に通っている生徒なら1年はともかく、2年、3年はみんな知っている。
だから、かっちゃんもこのジンクスを知っている。
知っていて、明日一緒に居たいと言うことは……


つまり、そう言うことで……
私が一緒に居ると言えば、そう言うことになる。


「……」

「言うつもりは無かったんだけど、俺も焦ったっつーか、」

「焦った?」

「まぁ、焦ったってのはこっちの話なんだけど」

「うん」

「最近、清水と仲良さげだし、昨日、宮本が倒れた時に保健室まで運んだのが清水だって聞いて……まぁ、焦った」


かっちゃんはばつが悪そうなね言って「すみません!」と浴衣の女子を呼んだ。


「俺はアイスコーヒー。宮本は?」

「あっ、私もアイスコーヒーで」


二人でアイスコーヒーを頼み、
二人で無言でアイスコーヒーを飲んだ。


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