半分のキモチ
「もうさ、屋上で食べるのやめない?」

「は?」

「は?じゃなくて、さすがに寒いよ」


りさはそう言うとハァーと指先に白い息を吐いた。


「だな。」


卒業まで一ヶ月半。
確かに寒い……


「明日からは教室にしようよ。教室の方があったかいし」

「教室?」

「教室はやっぱり、恥ずかしい?」


りさは嬉しそうに俺を見つめる。


「さすがにな、」

「だよね。違うクラスだしね。じゃあ、どっか違うとこにする?」

「違うとこ、ね……」

「そうすると……ないよね」


結局、もうすぐ卒業だし、お互いのクラスで友達と食べるってことに話がまとまった。
りさも友達と離れてしまうのは寂しいんだろう。


何がどうなろうと、自分の意思とは関係なく時間だけ過ぎて行く。


笑っていようが、
悩んでいようが、


みんな平等に時間だけ過ぎて行く。


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