半分のキモチ
旅行は県外のアトラクション。
俺の希望通りの温泉宿。
まぁ、混浴じゃないけど……


貸し切りのバスは国道から高速になり、休憩を何回か挟んで目的地へと向かう。


知らない景色が窓の外に広がっている。


「ちょっと!雪降ってんだけど!」


誰かの言葉にみんなの視線が窓の外へ向く。


「マジだ!雪じゃん!」

「雪ってテンション上がるよな」

「それより、明日大丈夫?」


雪なんてこの季節珍しいことじゃないのに、最後の思い出にみんな全てが特別だと感じていたのかもしれない。


「もう、到着するから」


宮本の言葉にみんながハシャギ出す。
宿の前には何人かの仲居と女将らしき人が俺達を待っていた。


ハシャギながらバスから降りる俺達を見て女将達は少し驚いた顔をしていた。


まぁ、そりゃーそうだよな。
だけど、一番驚いているのは……


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