半分のキモチ
「ん?どうした?」

「いや、ちゃんと見てたんだなーって」

「は?当たり前だろう。お前らがどう思ってるか知らないけど、俺はお前らの担任だからな」

「……」

「何だよ」

「……年の離れた同級生だと思ってたから」

「は?バカ言うなよ」


正也は怒らず、むしろ嬉しいと言うようにゲラゲラ笑った。


「じゃあ、俺は?」

「清水か……そうだな。一番手のかかる生徒だな」

「は?俺が一番手のかからない生徒の間違いだろう」

「成績も良いし、大きな問題は起こさなかったって意味なら、確かに手はかからなかったな」

「だろう!」

「でもな、お前が一番やり残してることがあるって意味では……手がかかるな」

「何言ってんだよ」

「だてにお前らより年はくってないからな。聞かなくても分かることがあるんだよ。そいつの視線だったり、雰囲気だったりな……口に出すことが全てじゃないだろう」

「……何で俺に……」

「ん?まぁ、可愛い生徒だからな。お前も宮本も……あっ、もちろん、他の奴も」


正也は意味深に笑うと「あぁーのぼせた」と風呂から上がり「夕飯遅れるなよ」と脱衣所へ行ってしまった。


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