半分のキモチ
正也のおかげで完全にのぼせた……
ボーッする頭で部屋へ戻りみんなと合流して"月の間"とやらに向かった。


30畳くらいの小宴会場が俺達の夕飯の場所だった。
仲居さん達が準備をしている中、ポロポロと浴衣姿のみんなが集まり好きな席へと座る。


その中私服姿が一人。


それに気がついたのは俺だけじゃなかった。


「着替えてねーの?」


そう言って克巳が宮本の隣に座った。


「うん。色々準備とかあったからね」

「時間帯で混浴になるらしいけど、一緒に入るか?」

「は?バカじゃないの」


そんな会話が聞こえて来る。


「みんな居るよね」


宮本は部屋を見渡し誰に聞くまでもなく、そう言うと「じゃあ、正也」と視線を正也へ移した。


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