半分のキモチ
俺の隣りまで来ると寝ている宮本を見て「寝てんのかよ」と安心したような顔をする。


あぁ……
克巳はマジで宮本が好きなんだ。
あんな顔して。


「宮本の寝込みでも襲うつもりだった?」


克巳の冗談に笑えるほど心は広くない。


「は?」

「冗談だよ。清水には彼女居るもんな」


そう言うと「起きろ。宮本」


何の躊躇もせず肩を揺らし宮本を起こそうとする。

またイラついてくる。
俺は何も言わず保健室を出た。


面倒くさっ。
昨日と同じ二人を残したのは俺だ。


二人がどうなろうともう考えるのはやめた。


現実から逃げ出したのは俺だ。
真っすぐな二人の想いが今の俺にはイラつかせるだけだった。

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