半分のキモチ
教室に戻ると少し遅れて宮本と克巳も戻って来た。

チラッと宮本を見ると涙の跡が嘘だったんじゃないかと思うほど、何時もと変わらない笑顔だった。
そうやって、宮本を笑顔に出来るのはやっぱり俺じゃねー。


そんな宮本に中山が「大丈夫?」と声をかける。


「大丈夫!大丈夫!私も食べ過ぎかな」

「本当に大丈夫?」

「うん」


……何が大丈夫だよ。
一人で泣いてたくせに。


イラつく。
強がりで本音を言わない宮本に。
彼女が居るのに、こうして宮本のことを考えてしまう自分に。


「清水、次移動だぜ」

三上が俺の肩を叩く。

「あぁ」と俺が席を立つとビクッと宮本が反応したのが分かる。
けど宮本は俺に背を向け動こうとしなかった。

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