俺様上司は溺愛体質!?

(……って、一瞬でもドキドキした私が馬鹿でしたっ!)


 ここは駅側のビルの二階にある居酒屋だ。
 一応のれんで区切って個室になってはいるが、金曜日の夜ということで店内はかなりかなり騒がしい。

 今夜は真屋時臣の発案で、急ではあるが潤とちとせと三人の親睦会を開くことになった。

 まさか真屋時臣に誘われると思っていなかった潤は大喜びである。
 ちなみに、個人的に誘われたと勘違いしたちとせは、お豆腐の角に頭をぶつけたいくらいブルーになっていたが、なんとか持ち前の明るさで持ち直しこの場にいる。



「では、第三のこれから、そしてボクらの夢の実現のために、カンパーイ!」

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