俺様上司は溺愛体質!?

 四杯目のハイボールを飲みながら、銀杏と格闘しつつ問いかけると、
「いや、在宅だ」
と、驚きの返事が返ってきた。

「在宅デザイナーなんですか?」
「へぇ、そうなんだ」

 潤も驚いたように目を丸くする。

「でもうちにそんな人いたっけ。ボクは聞いたことないけど、もしかして外注さんなんです?」
「いや、一応ウチの社員なんだ。だけど在宅が許可されてる。問題はあるが才能はある」
「才能かぁ……まさか天才キャラ?」
「そうだな。天才というのは好きじゃないが、センスは神からのギフトとしか言いようがないし、そうかもな」
「天才……」

 二人の会話にちとせはごくりと息を飲んだ。

(天才……そっか。次に来るのは天才デザイナーか……。)


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