小話置き場
「やめといたほうがいいよぉ……」
「絶っっ対一週間も続かないから。アンタ」
「ええー、ちょっとは応援してよー!」
なんだってこうも私の友達はシビアなんだ。ちくしょう、そんなとこも好きだ!
でも実際、なんだかんだイケる気がする。要は意識しなければいいんだ。
汐見先輩から来てくれた場合のみいつも通り対応する。別にこれは甘えではない。
他の人とも仲良くして下さいと言ったのは私なんだから、これでヤキモチを焼くのはみっともない。
そもそも、私は先輩の愛に甘え過ぎていた。
与えられるまま、ごくごく飲み干していた。
おかげで今じゃ、毎日牛乳を飲まないと狂ってしまうカルシウム中毒者みたいになっている。そんなもんないと思うけど。
最近は、ほぼ毎日一度は先輩と会っていた。
お昼に誘われなかったら、お弁当を食べたあとに先輩の教室へ行ったし、見かけたら絶対声をかけていた。
だからそういうのをちょっと控えるだけだ。牛乳は一日二百ミリリットルまで。何事もほどほどが大事なのです!
意気込む私と対称的に、里菜とチョコちゃんが不安そうな顔をする中、先輩禁止生活が始まった。