小話置き場
「あんたは難しく考えすぎ。だって相手はあの汐見先輩よ?あんたが素直になれば解決する話。すごくシンプルじゃない」
「……そうなのかな……」
ハタから見たら、そう見えるのかな。
相手はあの汐見先輩……。
チョコちゃんの言葉の意味を、私はまた足りない頭でぐるぐると考えるのだった。
*
放課後、先輩が私の教室へ迎えにきた。
「一緒に帰れる?」
今日も今日とて美しいお顔にクールな表情をたたえた私の彼氏様は、いつもよりどこか厳しい目で私を見つめた。
いや、厳しいというより、真剣と言うべきか。
決して私を逃さないとでもいうような、有無を言わさない強い目が、私を見つめていた。
テストは明後日なのに、今日の放課後は勉強しなくていいのかなとかちょっと思ったけど、普通に昨日の私の様子を心配してくれたのだろうと考えて、申し訳なくなった。