小話置き場


「あんたは難しく考えすぎ。だって相手はあの汐見先輩よ?あんたが素直になれば解決する話。すごくシンプルじゃない」

「……そうなのかな……」


ハタから見たら、そう見えるのかな。


相手はあの汐見先輩……。


チョコちゃんの言葉の意味を、私はまた足りない頭でぐるぐると考えるのだった。






放課後、先輩が私の教室へ迎えにきた。



「一緒に帰れる?」



今日も今日とて美しいお顔にクールな表情をたたえた私の彼氏様は、いつもよりどこか厳しい目で私を見つめた。


いや、厳しいというより、真剣と言うべきか。


決して私を逃さないとでもいうような、有無を言わさない強い目が、私を見つめていた。


テストは明後日なのに、今日の放課後は勉強しなくていいのかなとかちょっと思ったけど、普通に昨日の私の様子を心配してくれたのだろうと考えて、申し訳なくなった。



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