運命の恋、なんて。
「おかえり、遅かったのね。ご飯今から温めるから」




あたしに気づいたお母さんがキッチンに向かい、ハンバーグの乗ったお皿をレンジに入れる。




「ありがと。あ~、お腹空いた。今日頭痛で辛かった~」




「そうなの?もう大丈夫?薬は飲んだ?」




「うん、平気。友達にもらって…」



そうだ。



今日は塾に行ったことになってるんだった。



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