運命の恋、なんて。
「俺から話そうか?」



「ええっ、八雲くんが!?ホントに?」



そういいつつも、躊躇っているとヤスくんがあたしたちを手招きしている。



「胡桃ちゃんの母さん、クレイジーだもんな。八雲が話したら誘拐だって警察にでも電話すんじゃね?」



「いくらなんでも、それはないだろー」



ケタケタと八雲くんが笑ってるけど、ありえない話じゃない。



あたしが帰らないって言った日、警察に電話するわよ!って、確かに言ってた。



娘を取り返す手段として、なにをやらかすかわならないよね…。



「ウチの親から言ってもらおーか?今日はウチに泊まることにすればいーじゃん」



「ヤスくんの家に?」



「そ、そ。ウチの親、そーいうのなんとも思わないタイプだから」



「どっちの親がクレイジーなんだよ」



からかう八雲くんは置いておいて、それなら助かるかも…。



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