運命の恋、なんて。
「真面目っこの胡桃ちゃんが、八雲んち泊まりたいとか、尋常じゃねーじゃん。よっぽど帰りたくないんだろ」



コクンと頷くと、八雲くんがキュッと手を繋いできた。



「ヤス、俺からも頼むわ。で、ついでに泊めて。やっぱ、胡桃ちゃんにウソつかせるわけにいかねーし」



…八雲くん、わかってる。



きっと、あとであたしが罪悪感を抱くことを。



「オーケー、オーケー。2階、いつでも空いてるし」



快く承諾してくれたヤスくんに、頭を下げる。



「電話…ホントにお願いしてもいいの?」



「あ~、全然」



ヤスくんの家に行くことはあっても、あんまりご両親に会ったことはないんだよね。



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