運命の恋、なんて。
はぁっ…自己嫌悪。



あたし、なんであんなこと言ったのかな。



ううん、確かに進路相談にはそんなことを書いたはず。



だけどあたしの気持ちは、そうじゃない。



八雲くんが側にいるから、カメラが好きなだけ。



もっと学んで仕事にしたいとか、そういうのじゃない。



お母さんのいうように、専門的な分野はそれこそ厳しい世界だと思う。



ホント、だめだなぁ…あたしって。




ビルの1階におりると、側にあるコンビニの入口付近に八雲くんが立っていた。



「よっ」



明るい笑顔で迎えてくれる。



あたしは、この笑顔が大好き。



ホッとする…。



側に寄ってすぐに、八雲くんに抱きついた。



「どうした?なんかあった?」



「ううん…会いたかった…」



「俺も。毎日会ってるから、会わないとすげぇ寂しくって。友達と遊んでたのに、邪魔してごめんな。迎えに来て大丈夫だった?」



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