運命の恋、なんて。
「大丈夫だよ。すごく…会いたかったの…」



「かわいいこと言うよな。もっと一緒にいたいけど、もう時間ないよな」



「うん…」



会ってしまうと、名残惜しくなる。



「ちょっとだけ、うち来る?」



「うん」



なんだか今日は、いつも以上にくっついていたい。



このまま、離れたくないよ…。



自転車の後ろに乗って、八雲くんの家に向かう。



部屋に入ると、すぐに腰をおろす自分の定位置がある。



なんだかもう、自分の家がどっちなのかわからなくなる。



八雲くんの家で過ごす方が自然だし、もうこのままここに住めたらいいのに。



「一緒に住みたいな…」



「いいよ」



え。



気持ちをポロッとこぼしただけなのに、アッサリと承諾されてしまった。



「胡桃ちゃん、毎日ここから学校通えば?」



簡単に言うけど、実際には難しい。



八雲くん、冗談なのかな。



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