運命の恋、なんて。
「だったら、もう…送って行こうか?」



そう言いながら、あたしの髪を指で梳いてくる。



そして、優しく重ねられる唇。



こんなことされたら…すぐに帰れないの、わかってるくせに。



握られた手を、強く握り返す。



このまま…ずっと、離したくない。



あたしの側に、ずっといてくれたらいいのに。



「やっぱ、今日はもうこのまま帰るなよ」



キスのあと、おでこをくっつけながらそんなことを言う。



「帰るもん…」



「だめ、帰さない」



今度はもっと、深いキス。




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