運命の恋、なんて。
「来てた?」




「うん」




八雲くんは目も合わせず、そのままとなりに座った。




そしてずっとスマホを触っている。




せっかく会えたのにな…。




べったりしていた時期から、一時空いて…なんだかこういう態度が普通になった感じはある。




慣れ…なのかな。



会う頻度は減ったけど、となりにいるのが自然になったといえばそう。



「今日ね、ノンちゃんは碓井くんとデートなんだって」



「へぇ」



さほど、興味もなさそうな返事。



チラッとスマホの画面を見ると、ゲームをしている。



前は、一緒のときはゲームするとかなかったのにな。



「それ、面白い?」



「んー、別に」



そうなの!?



あたしと話す方が、つまんないってことなのかな。



「せっかく会えたんだから、話さない」



「わかった」



八雲くんはスマホをテーブルの上に置いて、あたしを見る。



「なんの話する?」



え…そう言われると困る。



特に話題もない。



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