CURRENT
「大丈夫だって。梨沙の隣には、有能な右腕がいるし」
そう言って、菜月を見る。
菜月も聞いていたのだろう。
素直に右手をあげている。
「浩ちゃんも言うようになったね」
「梨沙を手に入れたから、本性出して言いたいこと言うよ」
隣に部長がいようとお構い無しで、さらりと言い切る。
周りでは漫画の一場面みたいに、バサバサ、ドサッと物を落としている。
意外でも驚きでも、何でもなかったはずだけど。
「はぁ……分かった。菜月に手伝ってもらいます」
「矢島さん、よろしくね」
部長に、色々と意味を込められたような笑顔をされた。
全てを知っているから、聞かなくても見たら分かるか。
“こ、浩ちゃんって何?”
“やっぱり付き合ったの?”