CURRENT
「まぁ、梨沙先輩があんなのに負ける訳がないと思いますけど。
それに、中山課長だって相手にしないと思いますし」
ねっ、てなぜか意味深な笑みを見せる。
それを見たとたん、昨日のことを聞くのをやめた。
彼と何をしたかは分からない。
だけど、何かを知っているようなそんな表情。
何かを言えば、待ってましたとばかりに口を開きそうな感じだ。
モヤモヤするのは仕方なしと諦めるしかなさそうだ。
「……何もされてねぇか?」
朝の騒がしい中、そんな言葉が聞こえた。
「あれ?島村さんも気になるんですか?」
私が答えるよりも先に、菜月が反応した。
彼の行動も読めないけど、コイツの行動も分からない。
わざわざ自ら話しかけてくるなんて。
今までにはなかったことだ。