E・N・M・A~えんま~
嘘でしょ?
ワタシの足のこいつと、シュウの竜が『対』だとは確かに以前聞いた…気がする。
でも、まさかひとつになるとかって、そういう意味だとは少しも思わなかった。
「やっ…! ねえ、シュウ!あなた神様なんでしょ?
なんでこんなことすんのッ…?!」
ワタシの声はかすれて、悲鳴に近かったようにも聞こえたけれど、シュウにはなんの効果もなかったようだ。
だって、…人ではないんだもんね。
でも、神様にも心はあるんじゃないの?
気持ちはあるんじゃないの?
涙目のワタシになぜか嬉しそうな瞳で微笑んでいるシュウに本気で腹が立つ。
あんなに昔は尊敬して、毎日お祈りだって欠かさなかったけれど、同じ『竜神』でも代がが変わればこんなにも変わるものなんだろうか。
この人が前世で『竜神』様でなくて、本当に良かった。
「かわいいね、本当に。
契約のためとはいえ、本気でひとつになりたいと思えるよ」
さわさわと彼の指が胸のあたりまで届いてーー。
「やだっ!! 本当にイヤだよ!!
同じ顔でも、あなたは閻魔とは全然違う!!
契約のことだって、ワタシなんにも知らないんだよ?
ねえ、シュウ? あなただって、契約…なんだか分からないものに縛られてイヤでしょう?」