E・N・M・A~えんま~
「なんだ、君?
やっぱり、知りたいんでしょ、契約のことも何もかも」
必死で首を横に振る。
知りたくない…!
きっと知ったら、もう後戻りは出来なくなって、もう2度と閻魔に会えなくなってしまいそうだから……。
「可哀相にね?
君が前世で巫女だったばかりに…。
巫女は『竜神』の花嫁であるがゆえに、『竜神』と契約をしなければならなかったんだ。」
嫌…
お願いだから聞きたくないの。
知りたくないの…!
耳をふさごうとする腕をシュウは一つにまとめ、頭上でまとめてしまう。
耳を塞ぐのは許さない、と言いながら。
「契約は、『竜神』と同じ印を体に宿すこと、そしてその印は竜を型どり、それを『鍵』と呼ぶ。
そして、『鍵』の宿主は、次世代の『竜神』の母とならなければならない」
シュウはそこまでいっきに話すと、口元に笑みをたたえた。
それはいつものシュウのそれではなくて、『竜神』様のものだったーー。