E・N・M・A~えんま~


「そうーー。君が…千夏が愛した者を守るためにね」


まるでワタシの心を読んだみたいにシュウは答えた。


まさかーー?


ワタシが大事にしている人…


愛している人……





閻魔………?




「そう、正解」


満足そうにシュウは優美な笑顔でワタシを抱きしめた。


何も声に出して言ったわけではないのに、簡単に先回りして返事をくれるシュウを不思議にも思うゆとりもないワタシは、ただただ、閻魔を思って胸がしめつけられるばかりだった。


閻魔を守るために、契約を交わしたのだろうかーー。



そうなのかも知れない。

今も、きっと前世でも、愛した人をワタシは守りたいと願うだろう。


「それに、契約を反古にしたなら君の母親も、もう2度と転生の出来ない命になる。


あれは幾度生まれ変わっても君の側にいたんだけどね」



お母さん…


閻魔………


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