真っ白のラブレター

こうなったら、何を言っても無駄だ。

歩は仕方なく、少し後ろをついていくことにした。


しかし、五メートルも歩かないうちに、鋭い叫び声が耳に飛び込んできた。

歩はハッとして顔を上げる。

穂風が土手のぬかるみに足を滑らせて、斜面を川の方へずり落ちて行くのが見える。

歩は全速力で走り出した。


そして、穂風の体にダイブすると、二人はそのまま緩やかな斜面をすべり落ちたが、歩の足が泥にめりこんで、どうにか止まった。
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