真っ白のラブレター

校門を出て、曲がり角の手前まで来た時、歩が突然、地面にしゃがみこむ。


「ちょっと待って。靴の紐ほどけたから」


しかし、歩はなかなか立ち上がろうとしない。


「ね、どうしたの?結べないの?」


穂風はかがんで、歩の靴をのぞきこむ。


「固結びになった」


歩は紐をほどくのに、苦労しているようで顔を上げない。

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