真っ白のラブレター
「もう、何やってんだか。子どもみたい。貸して、私がやってあげるから、鞄持ってて」
歩は穂風の鞄を預かり、立ち上がった。
紐はこれでもかというほど、固い団子になっている。
「どうして、こんなことになるのよ。固くてほどけないよ」
さらさらと風にそよぐ髪を耳にかけながら、歩をきっと睨んでも、歩は知らん顔でそっぽを向いている。
穂風は意地からでも、紐をほどこうとやっきになった。
しばらく、靴紐と格闘していた穂風は、
「あー、やっとほどけた」
両方の紐をきちんと結び直し、スカートの裾をはらって立ち上がる。