真っ白のラブレター

「えっ、それほんと? たまたまじゃないの?」

穂風には全く自覚がなかった。

「それに、靴紐やラケットのことも、あいつ、わざとやったんじゃない?」

「わざとって?」

「だから、鈍い子だね。あんたの目を中谷君達から、そらそうとして、やったんじゃないかってこと」

「そんな! どうして、そんなこと、歩が?」

穂風が大声で叫ぶものだから、歩がまたもや何か用かと視線を送ってくる。
穂風は慌てて、首をふって、違うと伝える。

「さあ? 本人に聞いてみれば?」


月子に冷たくつきはなされ、穂風はきょとんとしていた。
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