真っ白のラブレター
「わあ、かわいい! この子、名前は?」
「スタンプ」
愛犬を誉められて、中谷が目を細めてうれしそうに笑う。
「触ってもいい?」
可愛い子犬を目の前にして、穂風もとびきりの笑顔になる。
「もちろん、なでてやって」
中谷も穂風のほころんだ笑顔を見て、さらに笑みを深くした。
穂風はスタンプの頭をそっとなぜた。
子犬はクンクンと甘えた声で鳴きながら、初めて会った穂風の手に小さな頭をこすりつける。
「でも、預けるってどうして?」
掌に小さな頭をすりつける様がかわいくて、穂風はスタンプから目が離せなくなる。
「明日から家族旅行するんだけど、預かってもらうことになっていた人の都合が急に悪くなったんだ」
「えっ、大変だね」
スタンプはペロペロと穂風の手をなめていた。
穂風はしばらく考えて、言った。