真っ白のラブレター

ちょうど、野外の朝食が終わった頃、東の空が白み始めた。


「そろそろだな。日の出」

「久しぶりだね。ここから、日の出見るの」


穂風もいつしか清々しい気分になっていた。


「ああ。おまえ、日の出見ると、元気になるって言ってたよな」

「えっ?」


そんなこと、自分ではすっかり忘れてしまっていたのだ。


「小さい頃、嫌なことがあったら、よくここ来てたじゃないか。朝からつきあわされてさ」

「そう言えば、そんなこともあったね」


そう言いながら、穂風はハッとした。
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