真っ白のラブレター
「そうかな?」
「そうよ。だいたい、あんなにかっこよくて素敵な人、私なんかが好きになったって仕方ないじゃない」
穂風は下を向いたまま、消えるような声で言った。
「そんなことないだろ。好きなものは好きでいいじゃないか。誰を好きになろうが、自由なんだから。それに、私なんかって言うな!」
歩の真剣な眼差しに、おどおどしながらも穂風は続けた。
「ちょっと待ってよ。どうして、私が好きだって決めつけるの。本人が違うって言ってるのに」
「見てればわかるよ。あいつのこと、好きだってことぐらい」
穂風の心が、ちくりと痛んだ。