真っ白のラブレター

「人の心の中なんて、わかるわけないでしょ」


一瞬の沈黙の後、歩はまた遠くに目をやりながら言った。


「わかる奴もいる。少なくとも、おまえのことは俺にはわかるよ」

「何よそれ」


二人の言い争いをよそに、太陽はゆっくりと顔を見せはじめていた。
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