真っ白のラブレター

「そろそろ、帰るか」


歩が言ったのは、すっかり太陽が上りきってからだった。


歩が黙って差し出す手につかまって、穂風が立ち上がる。
二人は黙って、丘を下りていく。


穂風の心は、少しだけすっきりしていた。


そして、なぜか、今朝のことは、月子にも内緒にしておきたいと感じていた。
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