真っ白のラブレター

第二声によって、穂風の周りにはますます人だかりができた。

二、三メートル先を歩いていた歩も、振り返って見ている。


やっと、話が飲み込めた穂風が言った。


「突然そんなこと言われても、私、あなたのことを何も知りませんから」

「ですから、笹田伸彦といいます」


大声が返ってきた。
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