真っ白のラブレター
穂風はため息をついて、校庭を眺めていた。
どうしたものか、これまで目立たないように生きてきたのに、こんな形で注目を集めるだなんて。
視線の先に、ちょうど体育の授業をしている笹田がいた。
何の気なしに、ぼーっと眺めていると、背中をぽんぽんと叩かれて、慌てて顔を戻す。
「天崎」
「は、はい」
質問に当てられたらしい。
慌てて、隣の子に教えてもらって答えようとすると、
「窓の外に何か気になるものでもあるのか?」
英語の教師が窓を見ようとするから、穂風は「違います、いい天気だなぁと思っただけです」言い訳をする。
「あれ、笹田君のクラスよね」
「やっぱり気になるのかな?」
どこからかそんな囁き声がして、穂風は真っ赤になる。