真っ白のラブレター

そして、とうとう放課後がやってきた。
部活にも身が入らず、ため息をつきながら、音楽室を出てくる穂風を見ると、月子は心配そうな顔をした。

「私、先に帰ってるわ」

「なんで? 一緒にいてよ」

「じゃあ、門の陰で待ってるね」

「うん」

穂風の声には元気がない。

「自分の気持ちに正直に答えればいいんだよ」

月子がぽんと肩を叩いた。
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