真っ白のラブレター

「あのう、私、お付き合いできません」

うつ向きながら、穂風が告げる。

「そうですか」

笹田はがっくりと肩を落とした。

そして、「あきらめが悪いようですが、理由を教えてもらえませんか」

「理由?」

穂風の目が泳ぐ。

「はい。僕のどこが嫌いなのか…」

「笹田さんが嫌いだからというわけではないんです。そうではなくて…」

穂風は一瞬、口ごもっていたが、

「私、好きな人がいるんです」とはっきり言った。
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