真っ白のラブレター

「やったね。ついに、白状したか」

月子が門の陰でつぶやいていた。

「よかったね、断ってくれて」

歩の方をうかがうと、

「俺には関係ないって、言ってんだろ」

歩はむきになって言った。
その頬が心持ち赤い。

「でも、好きな人って、誰なんだろうね」

月子に意味ありげに見つめられて、

「知るかよ」

歩は、そう言い放つとさっさと行ってしまった。
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