真っ白のラブレター
☆*。2 嵐の夜
夜の九時半も過ぎて、歩は数学の宿題をすっかり忘れていたことに気がついた。
居眠りをしていて、ページを聞き落としてしまったらしい。
うるさい小言を言われるのはわずらわしかったが、仕方なくおさななじみの穂風に電話する。
小さい頃から何度となくかけているせいで、番号は空で覚えていた。
お互いに携帯も持っているが、穂風は手元に置いていないらしく、家にいる時は着信に気づかないことが多いので、家電にかけるのが習慣になっていた。