真っ白のラブレター
☆*。2 嵐の夜

夜の九時半も過ぎて、歩は数学の宿題をすっかり忘れていたことに気がついた。

居眠りをしていて、ページを聞き落としてしまったらしい。

うるさい小言を言われるのはわずらわしかったが、仕方なくおさななじみの穂風に電話する。

小さい頃から何度となくかけているせいで、番号は空で覚えていた。

お互いに携帯も持っているが、穂風は手元に置いていないらしく、家にいる時は着信に気づかないことが多いので、家電にかけるのが習慣になっていた。
< 8 / 108 >

この作品をシェア

pagetop