真っ白のラブレター
だんだん、辺りが暗くなってくる。
歩はまだあちこち歩き回って、何か考えているようだ。
「こっちの方が、風がこないぞ」
二人でフェンスと壁の間に座ったが、体がどんどん冷えてくる。
無意識に二人は体を寄せ合っていた。
「ねえ、覚えてる?小さい頃、お化けを見るために、真夜中まで起きていたことがあったじゃない」
「そうだったっけ」
「ご両親がお出かけするから、歩がうちに泊まりに来てて。二人で毛布かぶって、座っていたの」
「ああ。でも、結局、寝ちゃったんだよな」
「そうそう。丑三時になる前に」
「懐かしいよな」
「うん。こうしていると、あの時の記憶が蘇ってくるみたい」
「子どもだったな、おれ達」
「今思うと、ばかみたいなことでも、あの頃は夢中だったのよね」