真っ白のラブレター
「あきれた」
穂風はなぜこんな、怒りが沸き起こるのか、わからなかった。
「何だよ」
「人間性の問題ね」
穂風はいつになく、激しい言葉が口をついて出た。
「ねえ、何でなの?彼女、真剣に書いたんだと思うよ」
「知るかよ」
今度はなぜか悲しくなってきた。
「歩って、そんなに冷たい人だったの」
そう言われて、歩はキッと穂風を睨む。
「どっちみち、返事書く気もなかったから」
「そう。私、先に帰る」
穂風は勢いよく走り出した。
胸の中には、言いようのない、苛立ちがあった。