最果てでもお約束。
「阿呆、こっちはちゃんと働いてるんですー。お給料だって貰ってるんですぅー」
後ろポケットに入った財布をぱんぱん。まだなんとか人に見せられる太さは保っている。レシートとか領収書があるけれ・・ど・・。
「いやでもさ、見るからに人付き合いが悪そうな人にこんなにしてもらったらねぇ」
言いやがったなてめぇ。ちょっと気にしてるのに(泣)
「だからこそアキラに飯が食わせてやれるとも言える」
ぼくの毎月の生活費に交友費なる消費予定は常に組まれていない。かと言って貯金が出来る程貰ってないのだけれど。
「それにな、ずっと飯を食わせ続ける訳じゃないだろ。これくらいなら大した事ない」
バイトの時はそうも言っていられなかったが、今はもう契約社員なのだ。
契約社員。ふふふ・・バイトとは違うのだよっ!
「ほほーぅ、てっきりNEETの人かと思ってたけど・・・高給取りでしたか」
「・・・お・・おう」
保険を引くと大体ぎりぎり二桁万円しか貰ってません・・・・休みが多いモノですから・・。
「その割には弁当は550円までですかそうですか」
「君は謙虚や遠慮を知らないのか」
これは我が家の鉄則なのでしょうがない。さっきは一瞬ぐらついたけれど。
「うーん・・・・なんだか怪しいなぁ・・」
じろーっとした目で睨んでくる。
「こういう時は用心しないといけないと長年の経験が言っております」
腕組みまでしやがった!
「ち・・・ちなみに長い経験の中でこんな時はどんな災厄が?」
「一度昼はファミレス、夜は食い放題バイキングを食べさせてくれたおじさんがいました」
「ほ・・ほう」
いかにもな気がする。というか、これは昼の時点で逃げるべきだろう。
「夜は先にシャワーを浴びるように言ってですね・・・行くふりをして逃げました」
よく見るとアキラの両二の腕に鳥肌が立っている。
「こえー・・・でもあれじゃないか、まだそのおじさんがアレとは決まってないだろ?」
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