星の砂 **海と空の秘密**
私は、その日1日、雫と空を見ていた。
私の目に映った2人は、いつもと変わらなかった。
特に、空に関しては何ひとつ変わっていなかった。
態度も、表情も、何もかも。
ただ、雫の表情はいつもよりキラキラしていた。
出会って、最初に見た2人とは、何かが違っていた。
それは、私の心境の変化のせいかもしれない。
見ていて、何だか切なかった。
雫の気持ちは本物だ。
でも、空は…?
雫は、私の唯一の親友だもん。
すごく心配だし、不安だよ…。
しばらくして、サーフィンから上がってきた海斗にタオルをかぶせた。
すると、海斗が突然真剣な表情で振り返った。
「なっ、なに…!?」