逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~
基からペーパーナプキンを貰って手を拭き、
「いただきます」
と、遠慮なくハムサンドにかぶりつく。
「お、おいしい! すごく、おいしい!」
「だろ。たかがサンドイッチだけど、外で食うとうまいよな」
基も同じようにハムサンドにかぶりつき、ふと思い出したように、水筒からコーヒーを注いで、コップを沙耶に渡した。
「熱いから気をつけて」
「ありがとう」
基の言うように、舌が焼けるような熱々のコーヒーだったが、これもまたサンドイッチと抜群に合う。
あっという間にランチボックスは空になった。
「ごちそうさまでした」
お腹いっぱいになった沙耶は、うんと体を伸ばす。
すると隣の基が、着ていたワークジャケットを脱いで、沙耶の膝にかけてくれた。
「少し目を閉じるといい」
「えっ、でも……」
「風も気持ちいいんだ。俺もそうする」