逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~
(奥様が休んでいる間に、片付けられそうなものは片付けておこう。)
沙耶は彼女を起こさないようそっと和室を離れ、また荷造りに勤しむことにした。
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「こんなもので大丈夫かな……」
ダンボールを玄関先に運び、沙耶はふうっとため息をつき、壁に寄り掛かる。
さすがに重労働だし、気がつけば足首のあたりがズキズキと痛んだ。
「もしかして足、ひねったのかな……」
歩けないというほどではないが、痛みがあるのだ。
おそらく夫人を抱きとめた時だろう。
だが病院に行くほどでもない。足首を撫で、それから和室に戻ると、夫人が目を覚ましていた。