逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~

 枕元に座り夫人の顔を覗き込む。


「お加減はいかがですか? お茶を淹れましょうか」
「……いただくわ。なんだか喉が乾いてしまって」
「わかりました」


 台所でお茶を淹れて戻ると、体を起こした夫人が改めて頭を下げてくる。

 
「あれこれ面倒をかけてごめんなさい」
「奥様、いいんですよ。気になさらないでくださいと言ったじゃないですか。さぁ、お茶をどうぞ」


 沙耶は夫人の隣に正座して、お茶を飲む夫人の様子を見つめる。


「本当にダメねぇ……。主人が亡くなったのが、去年なのよ。それからすっかり気落ちしてしまって、気がつけば体まで弱ってしまって、みんなを心配させてばかりなの」
「あの……ここを引っ越して、ご家族と一緒に住まわれるんですか?」




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